クリニックデザイナーが誕生するまで②

目次

人生の転機

ライフイベント 「結婚」「出産」「再就職」

お金を貯めて、再び海外渡航するつもりが、ご縁があって結婚することになり、結婚2年目に娘を授かりました。
出産を機に、当時勤めていたクリニックを退職しました。
仕事が大好きな私でしたが、20数年前は、小規模なクリニックでは育休の取得はまだ一般的ではなかったと言う事情もありました。

生まれて一年間の子供の成長・発達は著しく、育児は大変だけど楽しく幸せを感じる一方で、社会と断絶されているような孤独感がありました。
元々人と接することが好きで、仕事も楽しんできた経緯から、再び看護師として働きたいという思いが募っていったのです。
そして、私は娘が生後6ヶ月の時に、出産前に働いていたクリニックとは別の眼科クリニックにパート看護師として勤務を始めました。

「コーチング」との出会い

パート看護師として働き始めたクリニックには、「コーチング」が導入されていました。
プロコーチが月に1~2回クリニックに来訪され、個々のスタッフと15分前後面談を行っていました。
今では、医療業界でもコーチングは周知され始めていますが、20年程前にコーチングを導入しているクリニックは非常に珍しいものでした。
コーチと話すと、自分の仕事での課題が明確になり、目標達成に向けて色々行動したくなるのです。
私は、毎回コーチと話すのがとても楽しみでした。

人生の転機「退職or勤務継続」

パート看護師として働き始めて1年が経過した頃、退職を考える事件が起こりました。
それは、院長の発した一言がきっかけでした。
ある日の朝礼で、院長は苦言を呈したのです。
その時は、私個人に対する苦言だと受け取ってしまい、とても悩みました。
何年か経過した後で院長に確認したところ、実は私に対する苦言ではなかった言うことが判明しましたが、当時はとても辛くて苦しい思いを感じていました。
最初は悲しさを感じていたのですが、それは怒りに変わりました。

「こんなに頑張っているのに、認めてもらえないなら退職しよう!」

そう決心した時に、たまたま来訪されたコーチに、退職の意向を伝えたのでした。

人生を変えたコーチのたった一つの質問

「退職したいと思っているのです」
コーチに、辞めたいと思った経緯について話しました。
コーチは、辞めたいと思っていることに対して肯定も否定もせずに、そしてこんな質問をしました。
「河井さんは、前職は何故辞めたの?」
コーチから質問を受けて、頭を揺さぶられるような衝撃を感じました。

前職を退職したのは、表向きは出産が理由でしたが、前職の院長と合わないと思い、出産を機に退職をしたのでした。

質問からの気づき

次に勤めた医療機関でも院長や管理者と合わなかったら、また私は退職するのだろうか?と自問自答した時に、ハッと気づいたのです。

『もしかしたら、退職したい理由は院長に原因があるのではなく、自分自身の課題が隠れているのかもしれない!
ここで退職することもできるけど、自分自身の課題を解決せずに辞めたら、また次の職場でも同じ課題に直面するかもしれない。
今起きていることが、自分自身の課題だとしたら、先送りせずに向き合ってみた方が良いのではないか』

そんな気づきを得て、退職せずに勤務を継続することを決めたのです。

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