クリニックデザイナーが誕生するまで①

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クリニックの仕事に24年間携わっている理由

はじめまして。河井葉純(かわいようじゅん)です。
元々は看護師でしたが、2022年4月に株式会社メディカルビジョンクエストを設立し、クリニックデザイナーとして、クリニックの開業支援、事業拡大のコンサルティングとコーチングを活用した人材育成に携わっています。

結婚出産後は、パート看護師として働いていた私が正職員になってすぐに管理職になり、クリニックの事業拡大や開業に従事し、その後会社を設立し、クリニックデザイナーになった経緯をお伝えします。

クリニックでの仕事の始まり

1998年の春、1年間のカナダでのワーキングホリデーから帰国し、次の海外渡航への軍資金を貯めるために、帰国直後に就職したのが眼科のクリニックでした。

周りの看護師の時給よりも高めだったというだけで始めた仕事でしたが、やってみると眼科という分野は面白いのです。
何が面白いかというと、視力検査で1.0見えていても、ある人はとても見えづらいという。別の人は、0.5しか見えてなくても何も不便がないと言う。
そのまた別の人は、とても見えづらくて困っていると言う。でも、メガネをかければ見えると言っていたりする。
見える満足度とは、何だろう?と疑問に思って、眼科看護師として日々の業務に従事しながら、日々学ぶことがとても楽しかったのです。

手術室の器械出しにも従事するようになり、硝子体手術で顕微鏡で眼底を見た際に、人間の眼の中は、なんて綺麗なんだろう!と感動したことを今でも鮮明に覚えています。美しいだけではなく、精巧な機能が備わっている、人の身体の素晴らしさを実感したのでした。

クリニックの仕事の醍醐味とは

クリニックでは、術前・術中・術後のケアに関われるため、術前の患者の不安に寄り添い、術中にも携わり、術後は視機能が回復した患者と共に喜ぶことができるのです。

ある時、認知症の女性が白内障手術を受けたことがありました。その女性は、認知症が進み、言語でのコミュニケーションが困難で、視力検査の返答ができないという状況でした。
そんな女性が白内障手術を受けて、手術翌日に眼帯を外したところ、
「ウォーー!オオオー!」
と声にならない感動のうめき声を上げたのでした。
言葉で表現ができなくても、見えるようになった喜びの瞬間に立ち会い、共に大きな幸せを感じたのでした。

地域医療を支える喜び

ワーキングホリデーに行く前は、大学病院で勤めていました。
大学病院は、特定機能病院として高度の医療の提供、高度の医療技術の開発及び高度の医療に関する研修を実施する能力等を備えています。
一方で、クリニックは、地域に住む人々が身近に受診する医療機関です。
必ずしも高度の医療の提供をしているわけではないですが、患者の生活と人生の質の向上に直結する医療の提供を担っています。
眼科クリニックの仕事を通して、患者の人生の質が高まる地域医療の重要性と面白さを知り、その魅力にはまっていったのでした。

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